氣よし鍼灸院の思うままブログ

大阪吹田市、御堂筋線江坂駅前徒歩2分。痛み・リウマチ、抗癌剤の副作用、突発性難聴、不妊を行う鍼灸院。氣よし鍼灸院のブログ

抗がん剤の副作用、末梢神経障害への鍼治療の予約をドタキャン

本人ではなく家族が鍼治療の予約を入れた場合、前日、当日のキャンセルをされる方が多い。

今週は2人が予約日の直前でドタキャン。ちょうど、水曜日で午後からは休診で外出していたので携帯への転送で電話に出ました。あれこれ質問ぜめ。

質問内容もいつから癌になったなど発症経緯から話し出す。

「鍼をすれば効きますか」こういう質問は、やってみないとわかりません、よくなる人もいれば、ならない人もいる、抗がん剤の副作用の場合、薬の量にも影響します。

今回の方は、抗がん剤をはじめたばかりの方でした。抗がん剤の副作用への「末梢神経刺鍼」は抗がん剤をする前からすれば一番効果的と研究論文からもいわれていますと説明。

外出の中、10分ほど質問へお答えをしましたが、「こういう状態ですが治りますか?」とまだまだ続きます。

必ず治りますと、言い切ったほうがいいですか?

 

安心感を得たいための質問だと思いますが、「治るかどうか、結局やってみないとわからない」とお答えし、外出中で予約表もないため明日、電話して欲しいと伝えましたが、電話はありませんでした・・・

 

長い質問をされるケースで「治りますか?」という質問をされる方の場合、「やってみないとわからない、よくならない人もいれば、非常によくなる人もいる」と答えると、ほぼ来院されることはない。

 

ここは、「大丈夫、必ずよくなります!」といった方がいいかもしれませが、そうすると、根拠もなく思い込みと勢いだけで「薬を使わなくても治ります!」という自然療法系の人たちがよくいう内容と同じになるので、言わないようにしている。

 

絶対的な安心感が欲しいと思いますが、やはり、やってみないとわからない。

 

別の方は、ご家族の方たちが、ホームページを読むと抗がん剤の副作用の症状が同じでなので、鍼治療をして欲しいとの電話でした。予約の当日、ご家族が電話で歯医者に連れて行くというのでキャンセル。そういわれると仕方がないのですが、歯医者なら鍼治療の予約を別の日に変更すればいいのですが、たぶん、鍼を受けるのが怖くなったのでないでしょう。

鍼治療への怪しさ?行くのが面倒?

 

また、ご主人がリウマチということで、奥様から電話で予約を入れた方も鍼治療前日、キャンセルの電話。

片道車で2時間以上ということで、1回やってもよくなることはないので、通院できるのか確認したのですが、どうしても鍼治療を受けたいとのこと。

ご本人ではなく、ご家族が予約を入れた場合、ドタキャンが多いので、ご主人は本当に鍼治療を希望されていますか?と念押し。

大丈夫です、鍼治療を受けたいと言っていますと話すので、予約を入れてもらいましたが、前日熱がでたとかでキャンセル。また電話するといいますが、治療を受ける人がご本人ではない場合、その後の予約はほぼありません。

 

 

ご本人が鍼治療の予約を入れたいという電話の場合、「ほんとに効果あるんかいな?」と半信半疑だとしても前日、当日キャンセルということはありません。

「ここまで効果があるとは思いませんでした」と、いわれることが多いので、怪しさ半分と考えていたとお思います。

 

末梢神経障害刺鍼は抗がん剤の副作用に効果あり

 

「末梢神経刺鍼」は、パクリタキセルなどの抗がん剤の副作用による手足のシビレにとても効果があります。

治療を受けてから5年間、足のシビレに悩まされ、歩くのも辛かった方が4回の鍼治療をシビレがとれた方など効果は期待できるのですが、鍼治療を受けないのはもったいないですね。大学でも研究され、効果にエビデンスもあるのですが。

せっかく、抗がん剤の副作用による手足のシビレに鍼治療が効果があることを知ったのに、もったいない話です。

症状をよくする覚悟を持つこと

 

結局、自分次第ですね。治療の選択も自分、せっかくの機会を見逃すのも自分。病気や症状をよくするには、自分自身の覚悟が必要ではないでしょうか?

 

鍼治療を受ければ、よくなる可能性がるるけど、受けなければ、よくなることはなく、そのままです。何も変化なし。ただそれだけです。

 

治すのも覚悟が必要です。

 

 

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医者に鍼灸を受けてもいいか質問することは・・・

鍼灸を受けてもいいか、医者に聞いてから決めます」という質問が時々あります。たぶん、医者なら医療のことを何でも知っていると思うのでしよう。
 
しかし、よく考えてみてください。医者は「西洋医学」の専門家であって「東洋医学」の専門家ではありません。鍼灸治療について質問して知らないんですよね。
 
ふつうの医者は、東洋医学を学んでいません。以前、私の鍼灸院に来院されていた女医さんは、医学部時代に鍼の先生の授業が2時間あったと話していました。その時に実際に鍼を受けたそうです。
 
しかし、それ以来、東洋医学鍼灸を学ぶ機会もなかったので鍼灸治療がどのようなものか詳しくは何も知らないと言っていました。
 
この女医さんのように医学部で学んだという人はとてもレアケースです。ほとんどの医学では鍼灸を学ぶことはありません。特に年配の医者であれば医学生時代にそんな授業はありません。
 
時々、自分で東洋医学鍼灸治療を勉強したという人がいます。私の知り合いの医者も鍼灸学校に入学して勉強したという人がいます。しかし医者であれば、鍼灸学校に行かなくても法律的には、鍼灸治療を行うことが可能です。
 
たとえば、たまたま昼休みに鍼灸治療の本を読み、興味が出たので午後の診療で患者に鍼灸治療をやってみたいと思えば、いきなり行うことができます。
 
でも、誤解がないように、法律的に鍼灸治療ができるのであって、正しく鍼灸治療がではありません。まして、鍼を痛みなく体に刺すという行為は無理でしょう。
 

西洋料理の職人に和食について質問するのと同じ

 
西洋料理の職人に日本食について質問しても的確な答えは返ってきません。パスタの職人に、「パスタ」と「うどん」はどちらがおいしいかと質問しても、パスタだという答えが返ってくるはずです。医者に鍼灸について質問することはこれと同じ事です。
 
最近では風邪にツムラやオオスギ製薬の葛根湯をだす医師も増えてきましたが、これについても、漢方の理論を学んで処方する医師はほぼいません。
 
 
私は医師と一緒に10年間働いてきました。上司の医者は比較的、漢方を多く処方していましたが、東洋医学理論や漢方を学んでいませんでした。
 
通常、医師は製薬会社から渡されるチャート表を見ながら漢方を処方します。チャート表には熱や腫れなどの症状が書いてあるだけです。
 
漢方は「症状」ではなく「証」に対し本来、処方します。(この辺の話は説明するの長くなるので今回は細かくは説明しません)
 
 
 
医者に「鍼灸受けていいですか?」「私の症状には鍼灸は合っていますか?漢方はいいですか?」と聞いても意味がないというか、医者としてプライドがある先生なら「鍼治療は受けるな」といいますよ。
 
患者側としては、もちろん薬を飲んだ上で鍼灸を受けたもよいかの質問だと思いますが、基本的に医者は自尊心が強い方が多いので、怒られるか、鍼灸を否定されるだけです。
 
たまに、医療マニアみたいな医者がいて、鍼灸もカイロも整体も世界中の代替医療を勉強して知識があるという方がいますが、こういう方は普通まずはお目にかかることはありません。
 
鍼灸を受けていいかの質問は医者にしないのが無難ですよ。
 
 

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健康保険を使ってリラクゼーションを求める人ってアカンでしょ

 健康保険はすべての国民に、経済負担をできるだけ小さくして、健康的な生活を送りたいとう考えでいえば、その主旨は非常によいものだと思います。

 

特にリウマチのような難病は薬代が高い。

生物学的製剤にもなれば、保険を使い3割負担の場合、月に4万~5万円はかかります。

コロナに効果があるといわれている、生物学的製剤のアクテムラは高額なため国は使おうとしないと思いますよ。

 

しかし本当に病で困っている場合なら、健康保険は非常に助かるシステムですがこれも使いようによっては、何でも保険に頼るという人もでてきます。

 

 

整骨院では二度と働かないと決める 

 

ぼくは鍼灸学校時代に、見習いとして整骨院で働きました。

 

毎日、毎日、モミモミマッサージ。すべて慰安、リラクゼーションです。

来ていた人たちは、「あそこの整骨院は15分揉んでくれる」「あっちは、20分、30分・・・」安くて時間いっぱいモミモミしてくれる整骨院へと移っていきます。

 

当時、こういう人たちを「ジプシー」と仲間の間で呼んでいました。安くて、たくさん揉んでくれる整骨院を探し求め、さまよい、旅を続けるからです。

 

ラクゼーション目的で整骨院に来ていた人の多くは、運動や体操などで症状をよくしょうという気持ちはまったくありません。他力のみです。自力はゼロです。

 

デスクワークによる首の痛みでもヘルニアによる首の痛みでも、変形性の膝痛でも運動での膝の痛みでも全身を長い時間をかけてマッサージをくれる整骨院を探して、通院されていました。

 

「もっと長くもんで」「肩は強めでマッサージ」

 

医学的には、長いマッサージは健康的によくない。マッサージチェアが15分で終わる意味知っていますか?あれは、医学的な根拠に基づいて時間が決まっているのですよ。肩を強くもめば、あとしんどくなりますよ、強ければいいものではないですよ。

 

こういうことを言っても、無駄でした。

 

強いマッサージばかり受け毎日グリグリゴリゴリしていれば、毛細血管や神経線維は破壊されます。そうなると筋肉も固くなります。タコを作っているようものです。

 

結局、どこも悪くないんですよね。ただ、もんでほしいだけです。ぼくは、こういう人たちに時間を使うことがアホらしくなったので、鍼灸学校時代に「免許とったら整骨院では一生働かない」ということを決めました。

 

お金をかけて苦労して取得した国家資格を意味のないマッサージやリラクゼーションに使うことが嫌だったんですね。

 

ラクゼーションに健康保険を使うって、どない?

 

 

そもそも、健康保険を使ってリラクゼーションマッサージをを求めるってどうなんでしょうか?3割負担の残りは、国民の税金です。

 

また、整骨院はマッサージを受けるところではありません。打撲、捻挫、脱臼などの外傷が保険適応になります。疲れによる肩こり、腰痛や歩きすぎての膝の痛みには保険を使うことはできません。

 

このようなことで整骨院でマッサージを受けることが、「不正に荷担している」ことを自覚している人はいったいどのくらいいるのでしょうか?

 

健康保険を使ってマッサージを受けるにはどうすればいい?

 

マッサージを行うには、「あんま・マッサージ指圧師」の国家資格が必要です。健康保険を使ってマッサージを受けるには、医師の同意書も必要です。

 

ちゃんとした手順をとって、肩こりなどでマッサージを受けてください。

 

時々、「整骨院に健康保健証を持って行けば、保険で鍼をやってくれますよ」という方がいますが、もし医者の同意書なしに行っていれば、これも不正です。鍼灸を健康保険で受診するには、マッサージと同じように医師の同意書が必要です。

 

ただし、健康保険が使えるのは、一部位になります。肩だけ、腰だけになります。あちこち全部健康保険で受けることはできません。

 

全部、健康保険で何とかしようという人は、ちょっと、あつかましくないですか?(ハッキリいってすみません!)安い料金で何でもサービスを求めるのはいかがなものでしょうか?どうすても全身マッサージして欲しければ、実費でお金を支払えばいくらでも、もんでくれますよ。

 

国民皆保険制度のおかげで、比較的安い料金で、誰でもいい医療を受けることができます。しかしこれはみんなの税金です。それを、慰安的なことまで保険を使うことは、やはりよろしくないです。こんなことしていればいつかは保険の財源がなくなります。

 

ぼくの鍼灸院では以前は、高齢者への方に往診で鍼灸・」リハビリを健康保険を使って行っていましたが、もう8年前にやめました。

 

院内の治療でも健康保険内での鍼治療では限界を感じたので行っておりません。

 

他力、受け身、何も努力なしに、気持ちがいいマッサージだけで健康を得ることは難しいのではないでしょうか?整骨院で不正にマッサージを受けている人は考えなおすべきだと思います。

 

 

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乳癌の後の肩こりが肺癌だった話

今から20年以上前の話になりますが、病院勤務時代、ぼくは末期の癌患者の方たちを担当していました。全員あと数ヶ月の命だと告げられていました。

末期癌の患者さんたちは他の病院に通院されている方たちでしたが、勤務している病院が鍼治療を行っていたため、鍼だけを受けにきていただいていました。

院長は医者なので、「東洋医学は詳しくないから先生にお任せします」と、鍼治療については、ほとんど口出すことはありませんでした。

 

下の写真は、当時勤務していた病院の東洋医学・リハビリ科になります。

鍼灸治療を行うためのベットは10台。ここの主任をしていました。

 

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今でも同じだと思いますが、病院で鍼治療を行えるところは、ほとんどありません。これにはワケがありますが、この話をすると長くなるのでまたの機会にします。

 

癌患者さん以外にも、毎日、鍼灸治療を最低10人、多くて20人以上は行っていました。

よく、鍼灸院のホームページで「~人に鍼治療の実績!!」という宣伝を目にすることがありますが、この宣伝のようにいえば、退職した病院勤務10年間で、延べ3万人以上に鍼灸治療を行ってきました。

 

退職当日、仕事の後の写真。確か、スタッフに笑顔で~と言われて無理矢理笑った写真。12年前の写真。これでも主任なんですよね。一応。

 

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心に残った乳癌の患者さんたち

 

20年前に担当した30代女性の肺がんの患者さん。もともと、肺癌になる2年前に乳癌になりました。ステージはそれほどではなかったと思います。

手術をして2年ほど経過した頃から、強い肩こりを感じるようになったため、普通の肩こりだと思い、職場の近所の10分千円のクイックマッサージを受けていました。

マッサージを受けても、すぐに強いコリを感じ、よくなることはありませんでした。

 

1ヶ月間、週に5回通うがコリはひどくなるばかりで、さすがにおかしいと思い、病院で検査の結果、末期の肺癌だと分かりました。その時、すでにステージ4。余命3ヶ月と宣告。

 

癌は5年間が怖い。転移があるためです。乳癌の場合、多いのは肺癌です。過去に乳癌があり、何をしても取れない肩こりの場合、肺に転移を疑わないといけません。

クイックで働いている人には悪いですが素人ですから。医療系国家資格は持っていませんので、分からなかったと思います。

少しでも知識があれば、じっとしていても感じる強い肩こりの原因に感づいたと思います。

 

この肺癌の女性は院長の奥様の妹さんの親友でした。当時、担当していた癌患者さんたちの痛みが鍼治療で和らいでいたため、少しでも痛みを取って欲しいとお願いされ、ぼくが受け持つことになりました。

 

癌の鍼治療、当時、購入したばかりのWin98パソコンで文献をしらべたり、卒業した学校の先生に治療の相談に行ったりしましたが、癌の痛みを取る鍼治療の文献はほとんどありませんでした。

かなり、必死になりすぎて毎日胃薬を飲みながら働いていました。20代のあの期間、かなり成長できたと思います。

 

自分で車を運転して来院される末期癌患者

 

この女性は、入院先の病院から自分で車を運転され、鍼治療を受けにきて、また通院していた病院に帰るという今思えば、すごいことをされていました。

入院先の医師も、どうすることができなため自由にさせていました。(今はこういうこと無理だと思います)

 

週に1回の鍼治療だけではなく、当時、ある病院で実験的に行っていた温熱療法と鍼治療の併用によって元気になり、また仕事を再開するまで回復することができました。

 

実際、何が効いたか分かりませんが本当に元気になられました。

 

しかし、その後、何ヶ月経過した後、癌の闘病で失われた時間を取り戻そうとして自分で事業をはじめられました。

かなり無理をして、夜中遅くまで仕事をやった結果、再発です。

 

今のぼくなら、その後ケア、生活習慣のアドバイスもしていますが当時は、なにも言っていませんでした。ただ、無理をなされないように、とだけしか伝えていません。

 

その後、お見舞いにいきましたが、全身チューブだらけで、その後、亡くなられました。

 

もし、あの後、無理をせず、ゆったり過ごしていればどうだったんでしょうか。また、クイックマッサージに行かず、ちゃんと病院で診てもらっていれば余命宣告までにはならなかったと思います。

 

診察はいらない、私は肩こりやから

 

一般の人からすれば肩こりが、肺癌には結びつかないと思います。ただの肩こりだと思い、マッサージを受けていたことも理解できます。

 

この後、50代の方で同じく乳癌になり手術をした方が、肩がこるといって、私が勤務していた病院でマッサージだけして欲しいという方がおられました。

 

病院はお昼の12時に終わりなのですが、この方はいつも11時50分という微妙な時間に来られていました。

たぶん、待ち時間が嫌だったんでしょう。何回か、もう少し早く来て医師の診察受けて欲しいと伝えましたが、やはりいつもギリギリです。

 

「わかりました」というばかりで、聞く耳持たずでした。

 

院長も副院長も午前診が終われば、すぐに往診に行くため、ギリギリの時間に来ていたら診察を受けることはできません。

 

以前来られていた方が、乳癌の手術後、数年経った後に慢性的な肩こりが末期癌だったということもあるからと伝えましたが、「あ、そうですか」と言うばかりで、『肩こり=肺癌』という図式には、ならなかったようです。

結局、肩こりが痛みに変わってきたので、調べてみると肺癌でした。50代前半ということもあり、進行も早く、脳まで癌は転移して、顔つきも別人になりました。

 

その後、どうすることもできない状態になり、ある気功家が「癌は気功で治る」と言ったため、1回15分で1万円の気功を週に2回受けたり、日本ではまだ認可されていない、何十万円もする薬を使ったりしましたが、結局、帰らぬ人になりました。

 

当時、ぼくも若かったので、信用されていなかったかもしれませんが、2人目の人には、もっと具体的に根気よく説明しておけばよかったかもしれません。

 

こういう、ただの症状が癌ということもあるため、長い間、何をしても取れない痛みなどは、一度検査は受けるべきです。

  

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漢方と鍼灸と西洋医学・薬をミックスアップ

「日本人の医学」、「日本的な医学」というもがあるんじゃないのか、「日本人にあった医療」というものがあるのではないかと、ずっと考えていました。

そんな思いから、それを自分の課題として松岡正剛氏が主催する講座で8年間学んできました。去年は松岡正剛校長から直接指導を受けていました。

去年、講座をすべて終了しました。この講座は鍼灸師で終えたのは僕だけだと思います。 

 

松岡正剛を知らないこたはこちらをご覧ください。

 


cut up books 01「立てる柱・むすぶ祈り・訪れる神」『日本文化の核心』1/3

 

 「西洋医学」「東洋医学」そもそも東洋医学ってなに?

 

日本大百科全書で調べてみると、「東洋」という言葉は、日本では、明治維新後から、西洋(欧米)に対する東洋ということで、アジア全域をさす言葉であるが、中国では現代日本のことを意味する言葉のようです。

 

つまり「東洋」という言葉は日本独自の言葉になります。

 

では、「東洋医学」は日本の医学のこと?、思う人もいるでしょう。そうです、日本医学のことを「東洋医学」といいます。

 

漢方医学」も同じ。日本医学のことです。ここよく誤解されますが、中国医学が漢方と思う人が多いと思いますが、中国の医学は「中医学」であって「漢方」とはいいません。

 

病院で出される、ツムラの漢方は「日本医学のお薬」と考えていただくとよいと思います。現在、日本で普通に使われる「東洋医学」の概念は、古代中国でおこり、発展し、日本に伝えられ、日本の風土のなかで発展した医学(漢方医学)の総称です。

 

日本で「漢方」とよばれているのは、明治の初めに西洋から入った「洋方」に対しての用語であり、漢の時代に、北の鍼灸と南の漢薬治療の理論が総合され、体系化されたためとされています。あと、漢の方から来た医学(中国は漢民族の国)「漢方」という話もあります。

 

日本という国は、飛鳥・奈良時代までは、ほとんど中国文化をそのまま取り入れていましたが、平安時代の頃になると日本独自の文化が出て来ます。「ひらがな」なんかその典型ですね。

 

医学も中国から来たものをそのまま使用していたと思いますが、徐々に日本の気候・風土、日本にある薬草に置き換えられて完成したのが「漢方」になります。

 

現代的にいえば、リミックスですね。

中国の医学を日本的にアレンジ、リミックスを行ったんです。

 

漢方をミックスアップ

 

西洋薬は飲みたくないけど、漢方は飲むという人が時々あおられます。確かに、普通の風邪程度なら、薬(西洋薬)を飲まずに漢方で治るかもしれませんが、本格的に風邪をひいたのであれば、西洋薬は飲んだほうがいいと思います。

 

不快な症状があれば、自然治癒は起こりにくくなります。咳や鼻水などの症状を西洋薬で抑えながら、自然治癒の発動を促した方が治りは早くなります。

 

何も漢方だけにこだわらなくてもいいのに、薬を断固拒否する人がいます。そもそも「漢方」はリミックスですよ。現代の医学をうまく混ぜながら治療を行うことが、本来の「漢方」(日本医学)だと思うもですが。

 

なんか、フリーズしているんじゃないでしょうか?医学も時代に合わせて進歩が必要なのではないでしょうか?

妙なこだわりには、進歩はありません。西洋医学、東洋学だけではなく、自分にあったミックスした医学を取り入れた方が、一番上の医療になるのではないでしょうか?

 

ちょうと宣伝。

ぼくの師匠である松岡正剛校長のチャンネルがはじまりました。日本文化の学びにはオススメです。

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鍼灸院でレッドフラッグ、人工透析寸前の患者

今回のウイルス騒ぎで、liveセミナーはどこも中止。その結果、ネットを使ったZOOMセミナーを行うところが増えました。

 

私もここ最近は、6本ほど参加。これは本当に便利です。交通費も宿泊費もかからず自宅で受講ができるというのは助かります。

 

GW初日の夜は『症例カンファレンスセミナー』に参加。

 

どのような内容かといえば、鍼灸院に来られる患者さんが実は、病院で検査が必要な症状だと場合の見分け方を学ぶものです。

 

これは重要なことで、ちゃんと知識がなければ見落とすことにもなります。

 

鍼灸院というものは、東洋思想に基づく治療で現代医学とは切り離されたもののように思う人も多いと思いますが、学校では西洋医学を学ぶ授業は多く、国家試験でも出題されます。

 

 

私の卒業した学校では、国家試験のギリギリまで試験対策の授業よりも症例検討や実技の授業がありました。当時は、「もっと国試対策をやってくれよ」と思ったものですが、すぐに臨床に出て役立つのは国試対策よりもカンファレンス授業でした。

 

学生時代にお世話になった先生方は、レッドフラッグの見分け方の(鍼灸適応外・検査が必要な症例)重要性をよく言っていたため、卒後も本を買って鑑別方法を学んでいました。

 

自分にとっては病院勤務もよかったと思います。鍼灸院ではなかなか出会うことができない症例もたくさん診ることができますから。

 

ちょっと何回に分けて、ぼくが出会ったレッドフラッグ、実は大変な状態だったということ症例を書いていきます。

 

人工透析になる寸前

 

まず、ここ数年で起きたのは人工透析ギリギリセーフの患者さん。

 

50代後半の男性の患者さん。私の鍼灸院にはパーキンソン病で来院されている方でした。当時で4年間通院していただいていました。

 

奥様の車の運転で片道1時間かけて土曜日に通院していただいていました。

 

ある時、2日前から「尿意があっても出ない」「勝手に漏れ出す」とのこと。病院には行ったのかを確認すると、行っていないという。

 

いやいや、これはマズイでしょ!と思いました。ご本人さんと奥様は、パーキンソン病の薬の副作用で起きていると思っていたようでした。あと、年齢的にも前立腺の影響もあるのでは?と、軽く考えられていました。

 

お腹の状態も触診でチェックすると、異常な張りがありました。

 

 

私の院では、お薬手帳と血液検査のデーターを持ってきてもらい確認し、鍼灸治療を行っています。だからこの方がパーキンソン病以外に糖尿病もあったことを知っていました。そして、食事制限もあまりできていなかったことを治療中の会話でよく聞いていました。

 

これは腎臓、泌尿器関係の影響、糖尿病からもしれないないと、何となく「ピン!」閃きましたが、鍼灸師は診断することは法律的にできませんので、とにかく病院に行くように話しました。

 

しかし、しかし・・・

 

片道車で1時間かけて、せっかく来たのだから鍼治療は受けたいといいます。

いやいやこれは鍼治療を受けている場合ではないから、うちの鍼灸院の近所で泌尿器科を探すからすぐに行くように言いました。

 

なぜ、私の鍼灸院の近所の病院に行くように話したかといえば、来ていただいている日は土曜日です、1時間かけてご自宅に変えれば病院は午前中で診療が終わるので間に合わないからです。

 

何回もすぐに行くように言うと、少しムッとした顔をされましたが、気にしている場合ではありません。

危険な状態の可能性がある、ご自宅に帰ってから病院を探していると間に合わない、説得し続けました。

 

しかし、どうしても鍼治療をして欲しいというので、いつもの半分の時間であれば鍼治療をするので、そのかわり、すぐに私が探した病院に行くように言うと、条件を受け入れました。

 

グーグルで検索すると、私の鍼灸院がある駅から1駅となりに、腎臓、泌尿器の病院があったため、そこ行ってもらいました。

当時は紹介状もないため、医師に伝えて欲しい内容を口頭で話しました。

 

その後・・・

 

その日の夕方頃に、ご本人から電話がありました。どうでしたかと、確認すると「先生は命の恩人です」といいました。何でも、尿検査の結果、医師も今まで診たことがないほどの数値がでて、あと、1時間遅ければ人工透析になっていたとのことでした。

 

救急車で入院施設がある病院に運ばれて、入院先の病院から電話をしているとのことでした。

 

病院勤務時代、糖尿病の患者さんに接することが多く、合併症の恐ろしさも学んでいたため、「やばい!」と気づくことができまと思います。

 

もし、そのままいつものように鍼治療をしていれば、人工透析になっていたと思われます。また、東洋医学の診断方法の腹診だけで判断していれば、たぶん、そこまで危険とは思いませんでした。

 

こういうこともあるから、東洋医学だけではなく西洋医学の知識も必要になります。

「東洋」「西洋」の医学を、かわるがわる診ていくことが必要です。

 

 

換気、消毒、空気清浄を徹底して鍼灸治療を行っております。 

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食後の点滴から整骨院で毎日マッサージ、いるんかな?

コロナ騒ぎの後、医療も変化しそうです。

 

どこも悪くないのに、ただ何となく体がだるいというだけで毎日、毎日、病院に点滴を打ってもらいに行っていた人たちは、この騒動でも病院に行っていたのでしょうか?

 

おそらく、感染を恐れてほとんどの人は行っていないはずです。そもそも、点滴をしなくても生活に支障がでないはず。結局、無駄なことをしていたんだと思うのですよ。

朝ご飯を食べて、点滴をするのは日本ぐらいなもの。

 

点滴以外にも、病院や整骨院でリハビリと称した、慰安電気マッサージも受けに行く人は減ったはずです。

 

 おれは、マッサージマシーンや

 

ぼくは、治療業界に入って今年で26年が経ちました。最初は京都の鍼灸整骨院、その後は枚方天六鍼灸整骨院に2年。そして、病院で10年間働き、東洋医学・リハビリ科の主任にもなりました。

 

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病院勤務時代の写真

 

26年前、年寄りは健康保険を使って(たしか60歳以上だったと思います)、月初めに500円支払えば、あとは何回行ってもタダでした。

 

それが、700円になり、1000円になったと記憶しています。(間違っていたらスミマセン)

 

全身20~30分マッサージを月に500円支払いば毎日受けることができました。これ、本当は整骨院の業務ではありません。整骨院は外傷を扱うところです。打撲、捻挫、骨折、脱臼などしか保険は適応されません。

 

しかし、それでは患者がこないため、モミモミ全身マッサージ。鍼灸学校の友人で整骨院で見習いをしていた友人たちは、自分のことを「モミ屋」「マッサージマシーン」と言っていました。

 

 整骨院のモミ屋が終わる

 

健康保険は、国民みんなが安くない金額を支払っているのに、こういう慰安的なことに使われていることに、当時から疑問を感じていました。

 

柔整(整骨院の免許)を取得も一時期考えましたが、やっぱり保険の効くモミ屋には魅力を感じなかったので、養成学校には行きませんでした。

 

 

こういう保険を使ってタダみたいなことが長く続くわけがありません。徐々に料金も上がっていきました。

 

1999年以降は、業界では有名な「福岡裁判」の結果、いままで、九州や四国、山陰地方には養成学校がなかったのですが、アチコチに学校ができ、ぼくが学生の時の10倍近い数の学校が全国にできました。

 

その卒業生たちが、整骨院を開業して保険の取り扱いを行えば、保険の財政は厳しくなります。あれから、20年。今は整骨院も保険を使って、マッサージしてもらうのも厳しくなりました。

 

亡くなった祖母のタンスの中には湿布の山

 

これから高齢化、健康保険の料金がこのままで続くとは思えません。

 

検査、救急医療、難治性の病、手術、こういうことは健康保険を適応しなければいけませんが、点滴や湿布薬なんかどうなんでしょうかね。

 

湿布薬は以前から保険適応から外すという話がでていますが、医師会が全力で阻止するでしょう。ちなみに、医師会は開業医の団体で大きな病院にいる医師は会にはいません。

 

湿布薬を出し過ぎても文句をいう人はいませんが、これはみんなの税金ですからね。

 

生活習慣病、風邪なんか薬を飲まず、漢方や鍼灸で行えば健康保険料を減らすこともできると思うんですがね。

 

鍼灸、漢方、運動をうまく生活に取り入れていけば、免疫力を上がるし病気の予防にもなります。

 

アフターコロナの世界で、医療のリミックスをやればいいことあると思うのですが。

 

 

そんなことを色々考えています。

 

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