2010年、所属している鍼灸団体の会合で東京に行った時、道に迷っていまい、たまたまたどり着いたのが、東京駅前にあるい「丸善」でした。
帰りの新幹線の中で読む本でも買おう、と思いブラブラ店内をさまよってたどり着いたフロアーが「松丸本舗」でした。
丸善内にありましたが、期間限定だったため今はもうありません。
ここで松岡正剛という人を初めて知りました。
それから10年。僕は松岡正剛氏の「編集」の勉強を続け、松岡正剛氏が主宰するイシス編集学校の講座で学んできました。
「編集」という言葉を聞くと、雑誌だとか本をイメージすると思いますが、そういう編集だけではなく生活の中にも編集はあります。
例えば、料理も編集です。
チャーハンを作るにも、フライパンを温めたり野菜を切ったり、どのような手順で行うか、これも編集力が必要です。
ファッションも、服に合う靴や帽子の組み合わせもすべて編集です。
私たちは、つねに情報に取り囲まれて生活しています。
「スィーツは和菓子系なのか洋菓子系、この生き物は爬虫類でこっちは哺乳類」
意識しなくても、子供に得た情報(親や学校で学んだ)を無意識に分類し編集をしています。
治療に来られた患者さんたちには治療も編集だと説明しています。
風邪の治療でも、初期には葛根湯(かっこんとう)を飲み、早めに睡眠をしてゆっくり休めばすぐによくなりますが、完全に風邪の症状がでてきたらこれは葛根湯だけですぐに治すことは難しいものです。
咳、鼻水や熱がでてきたら、体力の消耗もあるため自己治癒能力も減っています。
自分自身が持っている治癒力の発動もしません。
こういう時は、西洋薬を使い風邪による不快な症状を抑えながら、葛根湯や麻黄湯など自己治癒能力を引き出しながら治すことが大切です。
風邪薬 + 漢方 + 自己治癒
西洋薬と漢方(日本医学)、和洋折衷です。薬という情報の編集です。
薬だけに頼るのではなく、自己治癒能力を発動させることも行いながら治療をすることが「治療の編集」になるのです。
漢方や自己治癒能力だけで治そうとするのも、限界がありますし薬だけでも限界があります。
偏らず、何が自分に必要な治療、ベストミックスを考えることがより高次な治療ではないでしょうか?
風邪の治療に編集してみてください。
松岡正剛氏が「ツッカム正剛」をyoutubeで配信しています。
去年、4ヶ月間、イシス編集学校の講座でお世話になった小倉加奈子さんが対談に出演しています。
講座のクラスは、1クラス15人の2クラスでした。
小倉さんは、もう一つのクラスの火元組(サポートする側)でした。
本も出ています。
「おしゃべりながんの図鑑 病理学から見たわかりやすいがんの話」
オススメです。
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氣よし鍼灸院
電話 06-6170-9671