うちの娘は、うつ病とは違う。
中学生の娘さんを持つ母親から鍼治療の問い合わせがあった。
朝起きられず、無理に起きようとすると、めまいが立てない状態が3ヶ月前から続いているという。
症状が安定するのはお昼過ぎになるため、学校へは午後からから行っている状態。
放課後はソフトボール部に入り、休まず参加していとのこと。
めまいがあるため脳に何か異常をあると思い、病院で様々な検査を受けるが異常なし。
医師から、うつ病、精神疾患を疑われメンタル系の薬を処方された。
関東から大阪に引っ越して来ら4ヶ月経った頃に症状がでてきたため、医師からは心理的なことが原因で起きていると思われたようです。
しかし、この中学生は関東より関西での生活が合っていたようでした。
「関東ではスクールカーストがあるけど、関西ではないのが驚いた」「同級生や部活でもたくさん友人がいる」と話していました。
朝、起きられない、最近、引っ越してきた、部活には真面目に参加。
こういうことであれば、確かにメンタル面の問題を疑われますね。
とりあえず、来ていただき、色々話を聞いてみると分かってきたことがありました。
それは、怪我の病歴です。
今は治っていても、過去の怪我は影響する場合が多い
基本的に医師は、バックグランドは診てくれません。今の状態を診て判断します。レントゲンやMRIなど検査を行い異常がなければ問題なしとなることが多い。
この子は、小学生の頃に女子ラグビーの教室に通っていました。タックルも受けて、首をよく痛めていたそうです。
首の筋肉を触ってみると、むち打ちでよくでる筋肉が、固い状態。
それ以外にもホルモンも影響していると考えられました。
ちょうど、初潮の時期でもあり、まだホルモンのバランスも安定していないと考えられます。
女性ホルモンは、筋肉や靱帯に影響を与えるため、ラグビーで怪我した古傷に影響を与えた可能性があります。
考えられる原因をお話しして、鍼治療をスタート。
まだ、中学生なので、鍼の刺激が嫌にならないように、痛みがないか聞きながら鍼治療を行いました。
鍼治療中は気持ちがいいのか、いつもスヤスヤ寝ていました。治療後、目が開いて、頭がスッキリしたと話していました。
回数を重ねるごとに、表情もよくなりました。
鍼治療開始、3ヶ月目頃からよくなり、朝、めまいは軽減。
調子がいいので、張り切りすぎて途中で早退もありましたが、4ヶ月もすると、朝、今までのように学校に行けるようになりました。
女子中学生のお母さんが、お子さんのことを信じていたのもよかったのではないでしょうか。
また、女子中学生もお母さんも、鍼灸についてもよく理解していただいたのも、治る近道になったと思います。
こちらのアドバイスや治療計画にはすべて受け入れていただきました。
大阪には1年間住んだ後、関東に再び戻られました。
関東でも、鍼治療を健康維持のため継続希望されたため、先生を紹介してあげましました。
関東に戻った1年後、無事、希望の高校に進学できたと、お母さんからメールがありました。高校では、元気にスポーツに励み、勉強も頑張っているようです。
今まで10代の子供たちを診た中で1番の鍼、東洋医学のファンになってくれた子でした。すごく思い出深い鍼治療でした。
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当院は、東京大学大学医学部付属病院リハビリテーション部鍼灸部門からの推薦を受けている鍼灸院です。
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