民俗学が好きだ。
昔ばなし柳田国男も好きだし、もう少し言えば、妖怪、おばけの類いも子供の頃から大好きだった。
お気に入りスポットに、大阪の緑地公園内に日本民家集落博物館があります。
新大阪駅から電車で7分の場所。
日本民家集落博物館は、日本各地の代表的な民家を移築復元し、関連民具と合わせて展示する野外博物館になる。
「飛騨白川の民家」「河内布施の長屋門」「摂津能勢の民家」「北河内の茶室」「南部の曲家」「大和十津川の民家」「堂島の米蔵」「堺の風車」が移築されそのまま再現されており、民家によっては中にも入ることができます。
囲炉裏はボランティアの方が火を入れてくれている時もあります。
この囲炉裏は、福島県の古民家になるため、雪で濡れた足を乾かすために、掘りごたつのような作りになっています。
100年以上前の木材そのまま。
ここの資料や古民家は保存状態がいいし、敷地も広くゆったりできます。
ハイレベルな博物館だと思うですが人が少ない。ほぼ誰もいない。
午後からは増えるのかな?緑地公園内はバーベキューの人で賑わっていますが。
しかし、情緒的な空間で過ごす時間はいいものです。
医療の仕事は「情緒」を持っていないといけないと考えています。
情緒と言えば、数学者の岡潔が好んで使っていた言葉。
「私は数学なんかをして人類にどういう利益があるのだと問う人に対しては、スミレはただのスミレのように咲けばよいのであって、そのことが春の野にどのような影響があろうとなかろうと、スミレのあずかり知らないことだと答えて来た。」
『春宵十話』岡潔
私は鍼灸師ですが、世間的には「鍼灸」を受けたことがない人の方が多い。なかには、「鍼灸(しんきゅう)」と読めない人もいます。
「鍼灸って効くの?」「鍼灸ってなんか怪しいですよね」こんなことを何人もの人に言われました。
鍼灸を信じられない、怪しいと思う人は、それでいいと思います。西洋医学、薬だけを信じていればいいんじゃないかな。
何かのきっかけで、医者がいうことのすべてが正しいわけではないし、西洋医学だけでどうすることもできないことを知った時に鍼灸も試してみようと思えばそれでいいと思います。
自分は鍼灸を求める方がいて、鍼灸をすればそれでいいと思うわけです。
近頃そう思います。
「たとえばいま、国も人もあまりに成熟を急ぎすぎている。何事も成熟は早すぎるより遅すぎるのがいいのに決まっているのに、これではとんでもない頓珍漢である。」
「また、どうも直観を大事にしなくなっている。直観というものは直観にはおわらないもので、直観からそのまま実践が出てくることがある。直観から実践へというと、すぐに陽明学のようなものを想定するかもしれないが、ああいうものは中国からきて日本化したのではなく、もともと昔から日本にあったものなのである。」
『春宵十話』岡潔
日本民家集落博物館にいると、日本人が忘れたもの、捨てたものを体験することができます。
明治の近代化で国は西洋医学を選択し東洋医学、漢方を捨てました。庶民も同じ。科学万能主義、科学的な医療が絶対なのかといえば、そうではなく、科学のカテゴリーに入らない例外もあるわけです。目で見える物がすべてではありません。
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