乳癌、卵巣癌、胃癌、子宮体癌で使用される抗がん剤による副作用の1つに、足の裏や手のしびれというものがあります。
多い症状としては、足の裏がじゃり道を歩いているような感覚だったり筋肉痛やこむら返りなどになります。
ひどい方は、足を切りたいほどしびれが出るという方もいます。
抗がん剤の副作用は、パクキタキセル(タキソール系)という抗癌剤を使用した時に現れることが多い。
この手足のしびれは、末梢神経障害といい、5~6割の方に出現すると言われていますが使用した人のほとんどに症状が現れるのが現状です。
治療の回数は海外の論文では週に1回の鍼治療を7回が効果的となっていますが、とりあえず、4回来ていただくことをお勧めしています。
これは4回鍼治療を行っても、何も変化がなければ7回行っても、効果が期待できないためです。
乳がん、副作用で足の指が曲がらない
現在通院中の乳がんになり、タキソール系の抗がん剤を使用し、1年半の間、足の裏全体にしびれが出ているという方が、4回の鍼治療でしびれが改善しました。
足の指も1年半の間、曲げることができませんでしたが、4回目の治療でしっかり足の指をグーに握れるほどになりました。
また、足の指を開けることができませんでしたが、こちらもしっかりできるようになりました。
この方は、エスカレーターが、怖くて乗れなかったと話されていました。
理由は、足の指の先が動かないので、足先に体重がのせることができないためです。
そのため、後ろに倒れそうになるそうです。
今ではすっかりよくなったので、エスカレーターも怖くないとのことです。
治療は、7回まで続けると希望されているので、あと、2回で終了になります。