母校で行われている、鍼灸免許取得者向けの講習会『専門臨床研修会』に参加してきました。
今回は、『末梢神経障害に対する鍼治療』というもの。
鍼灸治療は様々なやり方がありますが、この母校で行われている講座は、現代医学に基づいた針治療です。
毎回、学術的な論文や研究データーから最新の鍼灸治療を教えていただいています。
病院勤務時代から、がんの痛みや抗がん剤の副作用を軽減を目的とした、鍼治療を行ってきました。
担当したガン患者のほとんどはステージ4、余命宣告を受けた方たちでした。
当時も今もガン患者への針治療は勉強会や書籍で学んんだやり方で対応していましたが、今回、学んだ方法はとても効果的なやり方です。
癌の科学療法、つまり抗癌剤を使用すると足や手に何とも言えないしびれがでてきます。
おもな症状は以下の症状です。
・砂利道を歩いているような感じになる
・つまづきやすくなる
・小銭がつかめない
・ふくらはぎの違和感、ツッパリ感
・手足のしびれ(手だけ、足だけという人も)
乳癌の場合で考えると抗ガン剤の、「タキソール」(パクリタキセル)と言われる薬による副作用です。
乳がん、卵巣がん、胃がん、子宮体がんなどによく使用される薬です。
この薬を使用すると手や足の指先にしびれが出てきます。
小林麻央さんも、この薬の副作用で苦しめられたことが、
ブログに書かれていました。
この抗癌剤の副作用に対して西洋医学では、「リリカ」を出します。
あとは、メチコバール、ビタミンB12です。
「リリカ」を服用して、指先のしびれが取れるのであれば、服用し続ければいいのですが、思うような効果が出ず、癌患者の半分以上は、副作用も強くでるため飲みたくないと思っているようです。
抗がん剤の副作用による、末梢神経障害に鍼治療がとても有効的です。
実際、大学病院で行っているところもあります。
海外の論文にも効果があると、発表されています。
今まで、私が行ってきたやり方よりも、抜群に効果がでます。
この抗癌剤の副作用によるしびれ(末梢神経障害)の鍼治療の通院回数は、週に1回で7回受けていただくことになります
(データからの通院回数)
抗癌剤を受ける前から末梢神経障害への鍼治療を行えば、より効果的です。
東洋医学でガンを治すことはできませんが、がんに打ち勝つ力、自己回復能力の手助けはできますし、抗癌剤の副作用による、全身の倦怠感や背中などの痛みを軽減させることは十分可能です。
『抗ガン剤の副作用による抹消神経障害』への鍼治療と,全身的な倦怠感を軽減させる治療を抗上手く併用していけば、体の状態もよくなります。
抗ガン剤の副作用による、手足のしびれ、違和感、ふくらはぎの痛み、ツッパリ感などで、お悩みの方で、鍼治療を試してみようという方は、お電話ください。
相談も受け付けております。