氣よし鍼灸院の思うままブログ

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【鍼灸師が解説】病気は心で治る?遺伝子と自然治癒力の深い関係

「病は気から」という言葉、聞いたことはありますか?

 

 

実はこれ、ただの迷信ではないかもしれません。私たち鍼灸師の立場から見ても、心の状態が体に与える影響は想像以上に大きいのです。

本記事では、最新の遺伝子研究や自然治癒力の観点から、「人間はなぜ病気になるのか」という根本的な問いを掘り下げていきます。


人間の体は「完璧」なのか?ヒトゲノム解読の話

2003年4月、ヒトゲノムの解読が完了したと発表されました。

 



これは「人間の設計図」が読み取れたということで、当時は大きな話題になりました。

しかし実際には、これはあくまで暗号を解読しただけであり、遺伝子の本当の働きの大半はまだ未解明です。人間の持つ膨大な遺伝情報の多くは、普段は眠っている状態(OFF)であり、必要に応じてONになります。

ここに、心の状態や環境が大きく関わってくるのです。


感情が遺伝子を動かす?ストレスが髪を白くするメカニズム

ストレスをきっかけに、円形脱毛症になった経験がある人も多いのではないでしょうか?
また、大きなショックを受けた翌朝、髪が白くなった…というような話も聞いたことがあるかもしれません。

これは単なる偶然ではなく、感情やストレスによって遺伝子のスイッチがON/OFFに切り替わるという現象です。

たとえば、髪の色を作るメラニン色素に関わる遺伝子が、強いストレスによってOFFになると、髪は色を失って白くなります。


自然治癒力と心のつながり:病は「気で治る」可能性も

西洋医学では、自己治癒力を「自然治癒」と呼びます。
これに対し、東洋医学鍼灸)では「心身一如(しんしんいちにょ)」**という考え方が基本です。心と体は一体であり、切り離しては考えられません。

ポジティブな感情や希望、安心感などが体に良い影響を与えるのは、自然治癒力を高めるからだと考えられています。
反対に、「もう治らない」と思い詰めることで、症状が悪化していくケースも少なくありません。


遺伝子がONになる瞬間:心が病気を呼ぶ?

遺伝子は生まれつき持っているものですが、「発病するかどうか」は別問題です。
実際、同じ遺伝子を持っていても、環境や心の状態によっては発症しない人もいます。

たとえば、強い恐怖体験のあとに膠原病を発症したり、無理を続けた結果、がんを発症したりする例は、臨床の現場でもよく見られます。

これらは、外部の刺激(心・環境・生活習慣など)によって、遺伝子のスイッチがONになった結果と考えられています。


「心が健康をつくる」という東洋医学の考え方

鍼灸の世界では、病気の背景にある「心の乱れ」や「気の滞り」を整えることが、健康回復への第一歩だとされています。

 

 

これは西洋医学ではなかなか評価されにくい視点ですが、近年はストレスと免疫、腸内環境と自律神経など、心と体のつながりを示す研究も多く出ています。

筑波大学名誉教授の村上和雄先生は、遺伝子研究の第一人者として「遺伝子は思いで動く」と説いています。興味がある方は著書『生命の暗号』を読んでみるとよいでしょう。


まとめ:病気を治す力は、あなたの中にある

病気は体だけの問題ではありません。
心の状態が遺伝子に影響を与え、それが発症や治癒に関係する──この考えは、鍼灸の現場でも日々実感しています。

西洋医学東洋医学の両方の知見を活かして、自分自身の「心と体」を整えることが、真の健康への近道です。


鍼灸院より】心と体、両面からアプローチする治療を

当院では、鍼灸によって心と体のバランスを整えるお手伝いをしています。
体の不調だけでなく、心の不安・ストレスでお悩みの方も、ぜひ一度ご相談ください。

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