はちみつはリウマチに効くのか?免疫力と薬の関係を10年見てきた私の考え
最近、患者さんからよく聞かれる質問があります。
「◯◯(M)はちみつって、リウマチに効きますか?」
この質問、10年前も一度ネットで話題になり多かった記憶があります。
この「M」はちみつ。名前は伏せますが、特徴としては「免疫力を高める」「自然治癒力をサポートする」といった効果がうたわれているはちみつです。

実は僕自身、このはちみつを10年ほど前から時々買っては食べています。ちょっと贅沢したいとき、喉の調子が気になるときなどに。
ただ正直に言うと、「食べたからといって体調が劇的に良くなった」という実感はありません。
「はちみつで免疫が上がると薬が効かなくなる?」という誤解
「免疫を高める食品」と聞いて心配になるリウマチ患者さんは多いです。
リウマチは「自己免疫疾患」と呼ばれる病気で、本来は外敵を攻撃するはずの免疫が、自分の体、特に関節を攻撃してしまいます。
その攻撃を抑えるために使われる薬がMTX(メトトレキサート)。免疫機能を抑えることで、関節の腫れや破壊を防ぎます。
だからこそ「免疫を高めるはちみつを食べたら、薬の効果がなくなるのでは?」と心配になる気持ちはよくわかります。
でも、MTXはそんなにやわな薬じゃありません
クロレラなど葉酸を含む食品に対しては注意喚起する医師もいますが、MTXの効果が食品やサプリ程度でゼロになることはありません。
実際、私が診てきたリウマチの患者さんの中にも「M」はちみつを食べている方は多くいらっしゃいますが、薬の効果が落ちたというケースはありません。
仮にそんな強力な免疫活性作用があれば、風邪やインフルエンザにかからないどころか、製薬会社がすぐに商品化しています。
医師は食品の専門家ではありません
ネット上では「医師がMはちみつを止めろと言った」という情報も見かけます。
しかし、医師は病気や薬の専門家であって、食品や栄養に関しては専門外です。
私自身、10年間病院に勤務していましたが、上司の医師(国公立大学院卒)も、栄養の知識は持ち合わせていませんでした。
食事や栄養の相談をする場合は、栄養士や管理栄養士に聞くのが正しいアプローチです。
痛みが出たのは、はちみつのせいじゃないかもしれません
「はちみつを食べた後に痛みが出た」という相談もあります。
ですが、リウマチは波のある病気です。天候や気温、ストレス、睡眠不足…さまざまな要因で症状が変動します。
人はつい「何かのせい」にしたくなりますが、本当にそのはちみつが原因かどうかは、冷静に見極める必要があります。
実は「免疫ゼロ」だと薬も効かない
MTXなどの薬は、完全に免疫をゼロにするものではありません。
最低限の免疫力がなければ、薬の吸収や効き目自体が弱まってしまいます。
薬が効かない人の傾向としては:
- ストレスが多く、痛みが慢性化している
- 動かない生活で血流が悪くなっている
- 消化吸収機能が落ち、薬の成分が体に届いていない
こうした背景の方が、はちみつよりよほど薬の効きに影響しています。
鍼灸も「免疫を整える」手段のひとつ
「鍼灸で免疫が上がるならMTXが無駄になる」と言う医師もいますが、鍼灸の本質は免疫を“整える”こと。
むしろ鍼灸を併用してから薬の効きが良くなった、という患者さんをたくさん診てきました。
西洋医学と東洋医学は補完関係にあるべきで、互いを否定するものではありません。
まとめ:「M」はちみつは食べてもOK。でも食べ過ぎはNG
結論から言えば、「M」はちみつを食べてもリウマチが悪化するとは考えにくいです。
むしろ、少しでも体力や免疫を支えるものがあるなら、それを取り入れるのは自然なことです。
ただし、食品だからといって過剰摂取は禁物。どんなに体に良いものでも、食べすぎれば毒になります。
気にしすぎず、美味しく、適度に。 それがはちみつとの良い付き合い方です。
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この記事を書いた人
氣よし鍼灸院 院長 中島 基嘉
国家資格:はり師・きゅう師

大阪・京都の鍼灸整骨院で経験を積んだ後、
医療法人のクリニックにて鍼灸部門の主任を務め、
医師と連携しながら延べ3万人以上の施術を行ってきました。
2008年、吹田市・江坂駅前に氣よし鍼灸院を開院。
リウマチや慢性痛、自律神経の不調など、
不安を抱えた方に寄り添う治療を心がけています。
「薬が合わない」「自然な方法で整えたい」
そんな方も、どうぞ安心してご相談ください。
初めての方へも、丁寧にご説明いたします。
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