僕の鍼灸院には、
他の鍼灸院から移ってくる方が少なくありません。
理由を聞くと、だいたい同じです。
「何ヶ月も通ったけど、何も変わらなかった」
今日は、その中でも
いわゆる“気を整える系”の鍼治療について、
臨床で実際に起きていることを、少し辛口で書きます。

■ 2〜3本の鍼。手から抜けた鍼。
以前通っていた鍼灸院で受けていた治療内容を聞くと、
・気を整える
・経絡を整える
・鍼は2〜3穴のみ
というケースが多い。
鍼を刺した深さも
少し手を動かせばポロッと抜ける程度。
鍼が抜けたことを伝えると、
「気が整ったから大丈夫です」
そう言われたそうです・・・
確かに、
そういう理論が東洋医学にあることは否定しません。
でも。
それ、本当に効いているのでしょうか?
■ 「良くなった」と書いてあったのに、現実は…
以前にも
同じ鍼灸院に通われた方が来院されました。
そのホームページには、
「リウマチが良くなり、今では走れるほど回復!」
と書かれていたそうです。
でも、実際に来院されたとき。
両膝は変形し、曲がったまま。
膝をまっすぐ伸ばすこともできない。
この方、まだ20代の女性です。
「薬を使わなくても、鍼だけでリウマチは良くなる」
そう言われて薬を使わなかった結果が、
この状態。
■ 半年間、週1回通っても「変化なし」
最近、
その“気を整える系”の治療を
6ヶ月間・週1回受けていた方が来院されました。
うちの鍼灸院に移ってきたワケは、
「何も変わらなかったから」だそうです。
検査データを見ると、
・CRP 正常
・MMP-3 正常
・リウマチ因子 陰性
膝をエコーで診ても、
明らかな炎症や腫脹はなし。
でも、
「関節が痛い」
「腫れている感じがする」
という状態ですが、その鍼灸師はリウマチだと話していそうです。
病院ではリウマチの可能性は低いと言われたのですが・・・
■ 全関節を診てみると…あれ?
ぼくが関節の動き、圧痛を確認すると、
……まったく痛がらない。
「???」
これは、かなり違和感がありました。
■ 原因は「恐怖」だった
よくよく話を聞くと、
この方のお母様はリウマチを患い、
腫れと痛みに苦しみ、最終的に亡くなっていた。
その記憶が、
この方の中に強い恐怖として残っていたのです。
だから、
・手を動かさない
・重いものは全部誰かに持ってもらう
・ペットボトルのキャップも開けない
結果、
・指の関節は固まる
・筋力は著しく低下
動かさなかったことによる関節拘縮が起きていました。
■ 鍼+関節運動で起きた変化
関節周囲の筋肉・靭帯を
鍼でゆるめ、
そのうえで
安全な範囲で可動域訓練をすると——
「すごく、動かすのが楽です!!」
でしょうね。
だって、
動かしていなかっただけですから。
ここを調整すれば、
変化が出るのは自然な話です。
■ 2〜3本の“気の鍼”で、本当に治せますか?
この状態を、
・2〜3本の鍼
・動かすと抜ける深さ
・評価もせず
それで本当に改善できるのでしょうか?
僕には、正直、
大きな疑問しかありません。
■ 「関節痛=リウマチ」と思い込んでしまう人
この方は、
リウマチではない可能性が高い。
でも、
母親の症状を見てきた恐怖から、
「関節が痛い」=「リウマチ」
と、無意識に結びついていた。
実はこれ、
家族にリウマチの方がいる人ほど多い傾向です。
■ まとめ:気を整える前に、現実を診よう
東洋医学を否定するつもりはありません。
でも、
・検査データ
・関節の動き
・筋力
・背景
・恐怖や思い込み
これらを無視して、
「気」だけ整えても、
体は良くなりません。
現代医学を無視して、
難病といわれるリウマチに鍼治療を行うことは危険です。
東洋医学、西洋医学、両方の目でみることが大切です。
治療を行えば、薬単体の治療よりも
高度な治療になるのではないでしょうか。
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