スーパーライザーは、星状神経節への近赤外線照射を可能にする医療機器です。自律神経が関与する痛みや不調に対し、鍼灸と併用することでどのような可能性があるのか、臨床経験をもとに解説します。
近年、ペインクリニックや耳鼻科領域を中心に注目されている近赤外線治療。
その中でも、組織深達性の高い波長帯を高出力で照射できる医療機器が
「スーパーライザー」です。

スーパーライザーは、スポット状に近赤外線を照射することで、
深部組織や自律神経系へのアプローチが可能とされ、
星状神経節への照射にも応用されています。

星状神経節ブロックとの出会いが、すべての始まりだった
この治療法に興味を持つきっかけは、
ずいぶん前に参加した母校の卒後鍼灸講座でした。
講師は、当時学科長を務めておられた安藤文紀先生。
テーマは、
「星状神経節ブロックと
星状神経節刺鍼(頚部交感神経幹近傍刺鍼)」
という、かなり専門的な内容でした。
実はこの星状神経節刺鍼、
私が学生の頃は実技で学んだ手技でもあります。
しかし現在ではリスク管理の観点から、
教員養成課程などを除き、
一般の教育現場ではほとんど扱われなくなっています。
星状神経節ブロックとは何か?
星状神経節ブロックは、
交感神経の過緊張を抑制する強力な方法として、
主にペインクリニックで行われています。
ただし、
-
解剖学的に難易度が高い
-
合併症リスクへの配慮が必要
-
実施できる施設・医師が限られる
-
喉の近くに注射するため、抵抗感が強い
といった理由から、
一般的にはまだ広く知られていません。
実際に受けた方から
「正直、痛かった」という話を聞くこともあります。
星状神経節ブロックの主な適応とされる症状
星状神経節へのアプローチは、
痛みのある疾患だけでなく、自律神経が関与する症状にも
幅広く用いられています。
■ 有痛性疾患
■ 無痛性症候群
リウマチと星状神経節 ― 個人的な臨床的視点
関節リウマチの場合、
こうした状態の方には、
交感神経の過緊張を緩めるアプローチが有効ではないか
と、個人的には考えています。
結局のところ、星状神経節へのアプローチとは
「自律神経、とくに交感神経をどう落ち着かせるか」
という話でもあります。
自律神経が関係する症状が多いのも、
ある意味では当然なのかもしれません。
「喉に鍼は怖い」——その壁をどう越えるか
卒後研修では、
星状神経節に対する安全な刺鍼法も学びました。
しかし実際の臨床では、
-
首・喉への鍼に強い抵抗感がある
-
不安が先に立ってしまう
という方が多く、
私の院では星状神経節への刺鍼は行っていませんでした。
それでも、
この領域が持つポテンシャルの大きさは
ずっと気になっていたのです。
そこで出会った「スーパーライザー」
そこで、
鍼灸とスーパーライザーを併用し、
不妊や突発性難聴のケアに取り組んでいる
中村先生の臨床を知りました。
正直な感想は、
「これだ…!」
スーパーライザー自体は以前から知っていましたが、
整形外科的な使い方のイメージしかなく、
星状神経節への応用は想定していなかったのです。
価格的にも決して安くはありません。
正直、かなり悩みました。
それでも、
安全性と再現性を考え、導入を決断しました。

当院での使い方|鍼灸+スーパーライザー
当院では、
-
鍼灸施術を基本とし
-
補助的にスーパーライザーを併用
という形で行っています。
星状神経節付近への照射時間は、
おおよそ10分程度。
※スーパーライザー単独での施術は行っていません。
写真の方は、
関節リウマチで来院されてから
定期的に約10年以上来院していただいています。

-
初期は集中的に通院
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現在は7年以上、症状の再燃なし
-
リウマチ薬も使用されていません
また、膝の痛みがあるため、
その部位にも照射を行っています。

鍼灸施術も併用しています。
ただし、星状神経節への刺鍼は行いません。
不妊治療への応用について
スーパーライザーは、
不妊治療を行う医療機関でも導入が進んでいます。
当院でも、
-
妊娠を希望されている関節リウマチの方
-
リウマチの状態が落ち着き、不妊治療を始めた方
計4名に、
鍼灸+スーパーライザーの併用を行っています。
鍼灸のみより、
スーパーライザーを併用した方が
変化を感じやすいケースが多い
という印象です。
施術についてのご案内
-
完全予約制(事前にご相談ください)
-
鍼灸施術に +500円 で併用可能
自律神経の乱れ、
慢性的な痛み、
リウマチや不妊でお悩みの方の
一つの選択肢として、
参考になれば幸いです。
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