氣よし鍼灸院の思うままブログ

大阪吹田市、御堂筋線江坂駅前徒歩2分。痛み・リウマチ、抗癌剤の副作用、突発性難聴、不妊を行う鍼灸院。氣よし鍼灸院のブログ

漢方は中国医学ではありません。

「中国の鍼灸と日本の鍼灸は同じだと思っていました」と、来院中の方が驚かれていました。ついでに言うと、漢方も中国とは治療の考え方も内容も違います。

おそらく、多くの方は中国の鍼灸と日本の鍼灸は同じ考えていると思いますが、別ものです。どのぐらい違うかといえば、中国のラーメンと日本のラーメンぐらい違います。

 漢方医学とは、古代中国で発達した医学が日本に伝えられ、日本の風土のなかで発展した医学の総称になります。  元々あった古代中国医学を編集して作られたものです。

今ではコロナで観光客も減りましたが、中国人の観光客がドラッグストアで葛根湯や麻黄湯を大量に購入しているのも見かけてことがあります。

葛根湯を風邪によく使用するようになったのは、漢方の考えで中医学にはありません。
中国にはなく、日本医学(漢方)になるため、中国の観光客が買っていくんでしょうね。


● なんで漢方というの?

 

漢方とは、オランダ医学を蘭方 (らんぽう) とよんだのに対して使われた用語です。

東洋医学というのは、インド医学、中国医学など東洋の医学を日本では広くさして使われていました。

今日では漢方医学を意味して使われる場合が多い。なお、インド医学をアーユルベーダ医学、スシュルタ医学とよび、中国医学中医学などとよんで、東洋医学漢方医学(日本医学)との混用を避けています。

日本人は原型を日本風にアレンジするのが得意です。中国文化と日本文化を組み合わせたものを「和漢折衷」といいます。日本の漢方や鍼灸はこれになります。

日本人は編集を行います。中国から来た漢字も編集し、日本にもともとあった言葉を当てはめて、音読み、訓読みと使い分けて使用しています。

音楽も同じです。
日本のラップは黒人のマネですね。そこに何かがそこに入り日本ラップができました。
一連の流れがあるわけです。

日本の医療も考えてみると、中国から仏教と一緒に伝わった医学に何かか加わり変化したものが、日本鍼灸であり、漢方です。

中国から伝わった医学に、日本独自な何が加わったのでしょうか?
  
中国鍼より日本の鍼は細いし、中国の鍼は鍼を持ってそのまま体に刺しますが、日本の鍼には、鍼管に入れて鍼を刺入するため、体に鍼が入る時に痛みはほとんどありません。

繊細さ、細かさなどでしょうか。こういうルーツを考えるのも面白いです。

 

 

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薬は毒でもり、よくするものでもあり。健康と毒薬

ご存じだと思いますが、薬は『毒』です。

毒も少ない量なら、無効ですが、ある量まで増やせば『薬』になります。

さらに増えていけば、中毒になる。

『中毒』とは、機能症害になるということです。

さらにさらに大量に摂取すれば『致死量』になります。つまり、副作用による障害です。

 

哲学の話になりますが、
弁証法の『量質転化の法則』というものがあります。

「量的な変化が質的な変化をもたらし、質的な変化が量的な変化をもたらす」

人間は量にとらわれて質的な変化を無視したり、質ばかり気にして量的な面を無視しがちです。


言いかえれば、

薬ばかりに頼っていては質的な変化ということが起きます。つまり、薬の量が増えることで体の体質が薬品によって変わり、副作用に苦しんだり、薬の効果がなくなってしまいます。
この状態になれば、薬の量が増えていくばかりです。

 

 

病院勤務10年間の体験で、薬だけに頼り、毎日、点滴ばかり注射ばかりした結果、症状が悪くなるばかりで、健康的な生活からほど遠い状態の患者をたくさん見てきました

薬は適切な質と量が治療のポイントです。

少ない薬の量で最大限の効果を発揮させることが、健康に生きるためのコツになります。

薬は毒です。 適度な量を飲めば薬になる。


しかし、これに頼りきって飲み続ければどうなりますか?
考えた上での治療をお勧めします。

コラーゲン食べて、プルンプルンになるかもしれないけど、顔のたるみはとれない。

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コラーゲンを食べれば、お肌がプルンプル書かれたものをよく目にします。これは本当なのでしょうか?

 

以前から、効かないと思っていました。

 

たんぱく質を食べれば分解され、アミノ酸になりコラーゲンが作られるわけなんで、別にコラーゲン食べなくても、体内でできるものです。

 

もっと患者さんたちに分かりやすく説明できないかなと考えていると、たまたま聞いたラジオで生物学者福岡伸一先生が分かりやすく説明していました。

 

コラーゲンは細胞と細胞のクッションです。また、骨と骨との潤滑剤にもなります。

とても重要なものですが、コラーゲンを摂取しても足りないところを補うことなんかありません。つまり、肌にはりまでません。

 

コラーゲンを食べて、足りない部分を補ってくれるのであれば、髪の毛が薄い人が髪の毛を食べれば、髪が薄い部分を補って髪の毛がフサフサになるということは起きません。

コラーゲンを食べて、お肌プルンプルンになるということは、それと同じことなのです。

これを、『気のせい食品』というそうです。

 

なるほどです。考えていればそうです。「お肌プルンプルン」であって、肌のたるみやシワに効くわけではありません。

「肌のたるみに効果がある」と表記してしまうと、薬事法にひっかかりますからね。

 

 

膝が痛い方の中には、グルコサミン、コンドロイチンを飲んでいる方も多いように思いますが、これも同じで効果はありません。

理屈は、同じことです。足りない部分をダイレクトに補うことはありません。

また、膝の軟骨がそもそもの痛みの原因ではありません。靱帯や筋肉が痛みを感じているわけなので、グルコサミン摂っても効果は感じることは低いと思います。

 

 

ちなみに、美容でコラーゲンクリームで顔をマッサージしても、コラーゲンが体の中に入ることはありません。

皮膚の下には、サランラップのような薄い膜があるため、体内には入ることは出来ません。

もし、コラーゲンが入るのであれば、メイク落としの洗顔石鹸も入ってきますし、泥水を顔にかければ、それも皮膚に入ってきます。

コラーゲンだけを選別し皮膚の下に吸収するという器用なことなどできません。

人間の体は、そんな危険な構造にはできていません。

 

サプリメント、いろいろありますが、気をつけて購入してください。

 

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自然治癒力を当てにするのではなく、自然治癒力に働きかける治療、それが鍼灸

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神田橋先生の本が面白い。

以前参加した天外伺朗氏のセミナーで神田橋先生のことは知りました。

ところで、天外伺朗を知っていますか?ソニーの技術者でCDディスクを作った人です。

ちなみに、天外という名前はペンネーム。

その天外氏のセミナーで話が出てきたのが精神科医の神田橋先生。

天外伺朗氏は神田橋先生の精神科の病院に見学に行ったそうです。その診療見学の間、ずっと涙がでてきたそうです。

セミナーの後、なぜ涙がでたのか質問すると、「あなたも気功をすれば分かる」と言われました。

おそらく「場」の共鳴現象なんだと思います。


天外氏のセミナーで聞いた神田橋先生に興味を持ち、何冊か本を読み、最近面白かったのが、『精神科講義』という本です。
講演会を文章にしているので、非常に分かりやすくて面白い。その神田橋先生の本、治療論からの抜粋。

 

「中井先生(精神科医では超有名 PDSDは先生がひろめた)の言葉で言えば、種を植えて芽が出たので、「早く大きくならんかな」と思って毎日引っ張っていったら枯れた、とかいうようなことです。 せっかくうまく自然治癒が働き始めたのに、「早く、早く」とせきたてられて、駄目になってしまう 」

「それはひょっとしたら、他の身体的治療でもよくあることかもしれません。はやく回復するようにステロイドの量をわあっと増やして、おかしくなったりすることもあるかもしれない」

 

自然治癒力を当てにするのではなくて、自然治癒力に働きかける治療とういものがあるだろうと思います。 これがいちばん高級なの 」


症状がよくなってくると、ついつい「もっとよくなるでは?」と思って、ステロイドを増やしたいという方はおられます。
中には膝に2年間、ステロイド注射をした結果、効かなくなってしまい、ドクターストップがかかり痛みを抑える方法がなくなったので、鍼治療に来たという方もおられました。
よくなるには経過が必要です。 つまり時間です。あせる気持ちはわかりますが、よくなってきた時こそ、慎重に治療をすすめたほうがいいですよ。

自然治癒力を当てにするのではなく、自然治癒力に働きかける治療」

もいい言葉。

自然治癒力のいいところばかり書かれた本も売れていますが、当てにしてはいけません。
症状が強い人は、まずは薬で症状を落ちつかしながら、自然治癒能力を上げることをしなければなりません。
自然治癒力ばかりを頼ってはいけません。

「薬という足したり、引いたりするような治療も、誘惑 という枠組みを設定して使えば、自分で自分の病気について考えてみる、内側を見てみる、感じてみる、薬というのはどんなに効くということを知るというような、本人のなかの今まで発揮されなかったさまざまな力を賦活(活力を与えること)できる。

お医者さんに「きちんと薬をのみなさい」と言われて、だんだん家畜化されていた脳を、心をかな、誘惑して、そして自然治癒能力というものを再賦活することになる」


「誘惑」というのは自然治癒能力を発動するように、誘い出すという意味になります。
予防注射などもそうです。有害な刺激を与えて反発する力を誘い出します。断食療法もこれにあたります。
生体の刺激になるような異常事態を作ることによって自然治癒力の発動を誘惑するのです。
ちょっと薬をやめてみるでしょ。 そしたらあくる日、「眠りが悪かった、薬というのは効いているんだなあ」とか言ったりするこれが誘惑なんだな。
自分で薬や自然治癒力の意味、効果を体で感じて治療することが最大の神田橋先生がいう、「高級」な治療になるんでしょうね。
薬だけ自然治癒力だけに頼っていてはよくなりません。2つを感じて、治療をする必要があるではないでしょうか。

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 『医道の日本』誌に論文掲載

 

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鍼灸師が考えたインテグラル理論、ティール組織について

以前から身体だけではなく、心についても興味がありました。心理カウンセリングの学校に通い、心理学の技法を学んできました。

その中で興味を持ったのが、トランスパーソナル心理学です。

 

 

 トランスパーソナル心理学については以下の説明をお読み下さい。

《transpersonal psychology》超個心理学。米国で広がっている新しい心理学。医学は体、心理学は心、宗教は魂を扱うが、この心理学は、これら三者を統合して人間の全体像をとらえることを目的とする。

 

トランスパーソナル心理学について学ぶ中で、知ったのがケン・ウィルバーインテグラル理論。

 

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学んで10年以上なりますが、いまだに内容が深すぎて理解できていません。

 

ここ2,3年はインテグラル理論から離れていましたが、また戻ってきてしまいます。

 

離れて眺めてみて、はじめて理解できることもあり、何回も行ったり来たりしています。

 

インテグラルル理論は、ビジネス書籍部門で10万部突破した「ティール組織」に書かれてる影響もあり、絶版になっていたウィルバーの本も新しい翻訳で再版され、一般の人にも認知されてきたように思います。

 

 そんな影響もあり、インテグラル理論の勉強会も開催されだしました。

 

いいながれです

 

私も株式会社アントレプレナーファクトリーさんが主催する、インテグラル理論の講座に、今年から参加しています。

 

今回は、「インテグラル心理学」の読書会に参加してきました。

 

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インテグラル理論 心理学

 

参加して驚いたことは、参加している人たちの職種です。男性会社員が増えたことです。それも大手企業にお勤めの人たち。

 

10年前は、少なかった職種です。会社員というよりも自営業、経営者が多かったように感じます。

 

これも、「ティール組織」が売れた影響でしょうか。

 

これは、ぼくの感想ですが、大企業を中心に飛びついていることに違和感を感じてしまいます。

 

どうも「理想的」なことばかり追い求めているように思います。

 

ティール」という意味は「進化型」という意味であります。

 

大手企業ほど組織の運営に悩んでいるため、インテグラル理論、ティ-ル組織に飛びついてしまったんんでしょうが、組織の前に個人の発達がなければ進化は難しいと思います。

 

この話を書くと長くなるので、ここまでにしますがどうも違和感というのは、理想主義だからだと思います。

 

こういうの、治療でも同じだと思います。薬を使わずに病を治す系の人、ネガティブな気持ちをやめたら病がよくなるとかいう人たちとも同じ匂いがします。

 

つまり、過剰な理想主義です。

 

 

 

別にインテグラル理論を否定しているわけではありません。

 

まずは、個人の成長が先だと思うのですが。

 

そこが一番難しいのに、いきなり大きなものを進化させることができるのでしょうか?

 

そんなことをあれこれ考えながらインテグラル理論を学んでいます。

 

 

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最初の見習い時代の思い出

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4月は毎年、嫌な記憶がよみがえる季節。

思い出すのものは、鍼灸整骨院での見習い時代のこと。

 

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この業界に入ったと同時に鍼灸整骨院で見習いがはじまった。当時、多くの学生は丁稚奉公のようなことをしていました。

 

鍼灸学校、柔整学校(整骨院の資格)ともに数が少なく、九州、四国、山陰地方には学校がなかったため、鍼灸師柔道整復師になりたい者たちが、大阪や東京の学校に入学を希望して受験をしていました。

 

今では、誰でも入れるようになりましましたが、入学倍率は10~20倍。絶望するほどの狭き門でした。

 

そのため、少しでも早くから鍼灸院や鍼灸整骨院で経験を積んでおきたいという人たちが、入学前から見習いとして働いていました。

 

ぼくは、運良く1回の受験で鍼灸学校に入学することができました。

 

入学と同時に、ある人の紹介というか、半分強制的に京都の東山区にある鍼灸整骨院で見習いがスタートしました。

 

強制的に働くことになった経緯を書き出すと長くなるので、またの機会に書きます。

 

 

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鍼灸整骨院は、2階が院長の住居で1階が院となっていたました。

 

ここの院長は白衣を着ずジャージで仕事をしていました。他のスタッフは2人は白衣を着ていました。ここでの仕事は朝の準備と、ひたすら保険請求の用紙にハンコを押す作業。

 

院長と会話した記憶は、ほぼありません。「これやっておけ」「もっていけ」程度で、雑談も何も話した記憶がありません。

 

仕事内容も雑用とハンコを押す作業を延々行うだけ、将来まったく役に立ち仕事でもなければ、クリエィテヴのかけらもない作業しかありませんでした。

 

最初は、根性、見習いだから仕方がないという気持ちで、今は我慢、我慢と仕事をしていましたが、こういうことを何ヶ月もしていると人間、精神が壊れます。

 

あとで知りましたが、この鍼灸整骨院紹介された人から頼み込まれ、僕を嫌々雇ったとのこと。早く辞めてもらうために、嫌がらせに近い仕事を与えたとの話を他のスタッフから聞きました。

 

確かに、辞めさしたいから!?と思う出来事はたくさんありました。

 

最初の給料は、投げつけられ渡されたり。その後は、いつも更衣室にあるピアノの上に給料は置かれていたり。

 

悔しかったけど、これも修行なんだと、毎日、自分にいいきかせていました。

 

 

 


毎朝1番に鍼灸整骨院に到着し、準備をして待合室の患者さんに大きな声で挨拶。

 

最初は、顔も見てくれない、挨拶もしてくれず無視する人もいました。それでもめげずに1人1人の顔を見て毎朝挨拶を続けていると、「頑張っているね」と、3ヶ月経った頃から、あれこれ話しかけてくれる人がでてきました。

 

中には、こっそり商品券などくれる人もいました。

 

 

ここで学んだことは、見てくれる人はいるということだけでした。


結局、6ヶ月働きましたが、後に軽いウツになるきっかけにもなりました。

 

苦労にはやらなくてもいい苦労とやった方がいい苦労があります。ここでの経験は、まったくの無駄ではなかったかもしれませんが、得たもの比べるとダメージが大きかった。

 

辛抱、我慢という言葉がありますが、辛抱は「辛いを抱える」という意味で、ポジティブなイメージがありますが、「我慢」はひたすら耐える意味で、ネガティブなイメージがあります。

 

ここでの経験は辛さを抱くというものではなく、我慢でした。我慢のしすぎは精神も体にもよくないことが一番の学びかもしれません。

 

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病院勤務時代の末期癌患者への鍼治療の思い出

独立する前、病院で10年間、医者と協力し、鍼治療を行っていました。

何人かの方は、今でも電話あります。

 

 

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(当時の職場、東洋医学・リハビリ科)

 

先日、病院勤務時代に約10年間担当していた患者さんから電話がありました。

何でも、耳下腺に腫瘍ができたため、切除する手術をしてから顔のしびれが出て、口は曲がっってしまったので、これを鍼灸で治せないかという相談でした。

 

実際に診ていないため話を聞く限りでの判断は、顔面神経麻痺のような症状がでているようでした。

 

主治医は、いつかは神経が再生して元に戻るとのことでしたが、3ヶ月、6ヶ月それ以上になるかもしれないとのこと。

 

この症状を鍼灸でよくすることはできないかという相談でした。

 

うちでも診ることはできるけど、以前の職場の病院でも対応しているので、担当医師に相談し、私の後輩に鍼灸をしてもらってはどうか?というアドバイスをしました。

 

 

 

実際に診てみないと、何とのいえないし、間違った判断をしてはいけないので、基本的には電話での細かいアドバイスは行っていませんが、この方は、特別に相談にのりました。

 

それには理由があります。

 

 

 

もう20年以上に前になりますが、私が20代の時、この方の父親のことで相談を受けました。

 

末期の肝臓癌で、あと数ヶ月もてばいいという状態。癌を治すのは無理だと思うけど、痛みを和らげて楽に最後を送ることができないかというものでした。

 

当時、そのような鍼灸のやり方を知らないし、どうすればいいのかサッパリ分かりません。また、責任も大きい。

 

癌の方、しかも末期癌、やったことないので断りましたが、少しでも痛みが取れればいいのでと、お願いされました。

 

「鍼をしている時に、死ぬようなことがあっても裁判しませんから」

 

さすがにここまで言われれば、仕方がありません。院長(医師)に許可をとると、OKだったので、私が鍼灸を担当することにしました。

 

 

 

気性が荒い方だったので、ご家族からは、申し訳ありませんが耐えてくださいと、事前に言われていました。

 

実際、強烈な方でした。

 

私は何を言われても気になりませんでした。鍼灸について、色々言ってくることもありました。「あれやれ、これやれ」などなど。

 

適切な刺激量というものがありますから、たくさん鍼をすればいいというものではありません。こういう場合は、「無理です、できません」と、キッパリお断りしていました。

 

ブツブツ言っておられましたが、やはり、鍼灸についてはこちらがプロですし、すべて受け入れることはできません。

 

逆にそいうことが、信頼される要因にもなりました。

 

 

癌の鍼灸は分からなかったので、母校でお世話になった先生方にアドバイスをもらいにも行ったり、本もたくさん買ったり、本当に色々勉強しました。

 

後にこの経験が、同じく末期癌、余命2ヶ月と宣告された60代の私の母親への鍼治療に役立つことになるとはこの時、まったく思いもしませんでした。

 

 

 

亡くなる1ヶ月前になると、「手を抜いたやろ!」と怒り出しました。

今までとれていた痛みがとれなくなったからです。

 

 

この頃には、リンパ腺にも転移していたため、どうすることもできません。もう時間の問題でした。

 

亡くなる3日前でした。入院先の病院から抜け出してきて、自転車に乗って勤務している病院に鍼を受けにきてくれました。

 

今なら問題かもしれませんが、入院先の病院の医師も先は短いからと、自由にさせていました。

 

「まだまだ伸びる、これで本を買って勉強しろや」と言って、1万円を私に渡しました。

いつもこの方、私に、まだ20代ならこれからドンドン腕は上がるから勉強しろ、ペテン師のような鍼医者になるなと、言っていました。

 

 

 

亡くなる日。

 

昼ご飯を食べたら、鍼に行くからと、言って、うどんを食べた後、急に体調を崩し、しんどいと言って横になった後、お亡くなりになりました。

 

 

 

その日、鍼の予約を入れられていましたので、待っていましたが、予約時間を過ぎてもこない。

 

お律儀な方なので、キャンセルの場合、絶対に電話があるのですがその日は、連絡が無い。

 

おかしいな、と思い、1階にある受付に行くと、入り口の自動ドアがガタガタと開いたり、閉まったりしていた。

 

私が事務事務員に、「何これ?」と話した途端、自動ドアは閉まり、そのままに。

 

「あれ、あれ?」と、受付の事務員。

「さっきまで、開いたり、閉まったり、20分ぐらいずっと」

 

私が来た途端、なおったようでした。

 

 

念のため、自動ドアの会社に電話して、その日のうちに点検してもらいましたが、どこも異常なし。

 

 

その5日後、ご家族が、亡くなったとの報告。

そして、亡くなった日を聞くと、その自動ドアが開いたり、閉まったりしていた時間に亡くなられたとのことでした。

 

こういう話が苦手な方は申し訳ありませんが、私はその時、すごく嬉しかった。

わざわざ挨拶に来てくれたんだと、手を合わせました。

 

 

この方が、よく、「わしは、家族には迷惑かけたから、何かあったら助けてあげてくれ」と言っていました。

 

20年以上経っても、この約束は破れません。

 

律儀な方には、律儀な対応です。

 

 

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痛みの疾患・リウマチ・ 抗癌剤の副作用、突発性難聴不妊が得意な鍼灸

氣よし鍼灸

大阪府吹田市豊津町1-14サンマンション江坂407

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 寒いですが、空いた時間に今日も換気。そして、枕、胸当ての消毒。

 

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